高齢化が進んできている現在、認知症になることは特別でなくなってきています。
75歳を超えると急激に増え始め、85~89歳ではほぼ半数、90歳を超えるとじつに7割の方が認知症、ともいわれています。
2020年での平均寿命が女性87.74歳 男性81.64歳。
長寿社会を迎えた今、誰もが長生きすれば認知症とつきあうことになるという事実を受け入れる必要があります。
「認知症=何もわからなくなる」というイメージをお持ちの方もいまだ多いかと思いますが、実際は大きく異なります。症状は軽度から重度までさまざま。ただ、周囲の環境や接し方によってその後の暮らしぶりはまったく異なるものになるようです。
認知症となっても人が変わるわけではありません。今までと変わらない日常を営むことが大事なのだろうと思います。
そのためには周囲からのさりげない気遣いが大切です。地域のなかで普通に暮らすためには、ごく一般の人の考えや行動が鍵になります。
「幸せとは持続するものではなく、流れていく人生のそこかしこに点在する星座のようなもの」
ある女性作家の言葉です。