寒さがきびしくなってきましたね。
マスクの効用は飛沫防止だけではないなぁと感じるこのごろです。
今回は口臭のことについてお話しします。
原因としてはおおまかに4つ挙げられます。
〈1、生理的口臭〉
唾液の成分から発生するものです。
一日のうちでもっとも口臭が強いのは起床時ですが、これは寝ているときに唾液量が減ってお中の細菌が増えるから。
食事をとると唾液が出てお口の細菌などを飲み込むことで一時的に口臭が減ります。
不安を感じたり緊張によっても口臭が強くなります。ストレスにより一時的に唾液量が減るためです。
⇒唾液の量や質は自律神経の影響を受けています。
過度なストレスを感じている場合は大きく深呼吸してストレスを逃がすのもおすすめです。
お口が乾燥しやすい場合はこまめに水分をとるなどの対策をとるとよいでしょう。
〈2、お口の病気によるもの〉
歯周病、むし歯、清掃不良による義歯、舌苔などによっておこるものです。
舌苔は細菌の付着やお口の中の粘膜が剥がれて生じる垢などから形成されます。
唾液分泌量の減少による自浄作用の低下も要因の一つとなっています。
口臭の原因の6割は舌苔によるともいわれています。
⇒舌苔の清掃についてはやりすぎに注意です。
健康な舌であれば清掃する必要はありません。
舌の表面に分厚くついているようであれば取り除くと効果があります。
目安として一日一回 舌ブラシもしくはやわらかめの歯ブラシで奥から手前になでるように落としましょう。厚みが増している場合、一気に取り除くことはせず毎日少しずつといった感覚で落としていくとよいでしょう。
〈3、鼻・喉の病気によるもの〉
副鼻腔炎や扁桃腺炎などがこれにあたります。
〈4、内科的な病気によるもの〉
胃炎・逆流性食道炎・肝硬変なども口臭と関連があるという報告があります。
誰にでも体臭があるように、口臭がない人はいません。
程度が気になるようであれば、上記の方法を参考にしてみてください。