飲み込む機能は60代から低下するといわれていますが、のどの筋力は40代から衰え始めます。
・食事中にむせやすくなる
・のどが詰まるような違和感がある
・せき払いが増える
といった傾向があれば、飲み込み力が衰え始めたサインかもしれません。
前回のコラムで誤嚥性肺炎がなぜおこってしまうのかについてお話しました。
誤嚥を防ぐにはどうしたらよいか?
もし機能が衰えているようでしたら、うまく飲み込むために。
・食べ物を工夫する
・口を工夫する
以上から誤嚥の予防もしくは症状の軽減が可能です。
ここでは、お口の工夫についてふれたいと思います。
まず発声。お気に入りの曲を毎日何度も歌うのはとても効果があります。
呼吸のリズムと筋肉の動きが連動してのどが鍛えられますし、唾液が出て口の中もきれいになります。
姿勢も大きく関わってきます。
飲み込む力は全身の体力と相関しています。
歩ける力を維持することはとても大切です。
歩行が困難だとしても姿勢を維持するよう努めることは体幹が鍛えられ筋肉の衰えをふせぐことができます。
そういった点から人と話したり笑ったりすることも体を自然と動かすことにつながります。
口腔周囲筋の体操も効果があります。
食事前におこなうのがおすすめ。
難しい体操は三日坊主で終わってしまうことも多いかと思います。
ブクブクうがいとガラガラうがい。この二つをしっかり(このしっかり!がポイント)やるだけでも飲み込む力がアップします。
脳梗塞などの脳卒中が原因していることもあります。
ふだんから血圧やコレステロール値 水分摂取など自分の体に気を付けましょう。
どの場合にせよ、回復の可能性を見逃さないことが肝になってきます。